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【WCS2019】LEC#3 Splyce【PlayIn出場チーム紹介】

こんにちは、Mameです。 

 

いよいよWCS2019開幕まで一週間を切りました。正直もう待ちきれないのですが、今年こそ日本のDFMがプレイインステージを突破してくれると信じてまずは敵を知りましょう。

 

今回紹介するのはDFMと同じグループBに振り分けられたヨーロッパリーグLECの3番手Splyceです。LECを見ていない人にとってはSplyceってどこだよってなりますよね。しかし、2016年にも国際大会に出場していて実力のあるチームです。

 

そんなSplyceの現在について紹介していきます。

 

 

 

 Splyce

 

Splycelogo square.png

 

引用元:Gamepedia/Splyce

 

概要

 Splyceは2015年に設立されたチームです。同時期にG2Esportsも設立されています。

 

 2016年にRegional Finalsの優勝枠として3位通過でWCSに出場しましたが、世界の壁は高く、グループD最下位で敗退してしまいます。ちなみにその時のトップは現G2のWunder、サポートは現G2のMikyx選手でした。

 

それ以降、国際大会とは無縁でしたが、今年からVizicsacsi, Humanoid, Norskerenを獲得し、Kobbe、Xerxeがそれを率いる形で今年のシーズンを戦いました。

 

 

所属選手

トップ:Vizicsacsi(ヴィジチャーチー)

Vizicsacsi選手はハンガリー出身で2013年からプロキャリアを始めた選手です。彼は若いチームメイトが多い中で最年長の26歳とかなりのベテランです。

 

今年の夏シーズンの使用チャンピオンは全9体、最多使用チャンピオンがガングプランクで11回、次いでナーが8回、エイトロックスが3回です。

 

彼は基本的にレーンで勝つことはなく、ガングプランクやナー、ケネンといったピックでレーン戦をごまかして、テレポートもしくがGPのウルトのように範囲スキルによるダメージディーラとして活躍することが多いです。

 

ジャングル:Xerxe(ゼァ―シー) 

Xerse選手は2016年にプロキャリアを始めた選手で、トルコのDark PassageやEULCS時代のUnicorns of Loveにも所属していました。

 

彼はピックが独特でカウンターピックを開拓したり、オフメタチャンプを使うことでよく知られています。例えば、へカリムやワーウィック、アイバーンといったチャンピオンを使うことがあります。

 

今シーズン使用したチャンピオンは全10体、最多使用チャンピオンがグラガスで6回、次いでエリスが5回、サイラス、オラフが4回です。

 

彼のピックで警戒すべきはレベル6から強力な仕掛けができるノクターンや序盤から仕掛けられるエリスやグラガスです。

 

彼の仕掛けのタイミングを読むのは非常に難しく、FnaticやG2に対しても十分通用していることから世界レベルの選手と言って間違いないでしょう。

 

ミッド:Humanoid(ヒューマノイド) 

Humanoid選手は チェコ出身で2015年からプロキャリアを始めた選手です。

 

今年の夏シーズンの使用チャンピオンは全8体、最多使用チャンピオンはコーキで8回、次いで、アカリが6回、サイラス、アジールが5回です。

 

彼は19歳と若く、これからに期待されている選手で、Fnaticに対してもキヤナでハイパーキャリーし、それ以降ほぼバンされるほどの実力を持っています。ただ、集団戦で立ち位置が微妙だったり、ガンクを受けることも多い選手でもあります。

 

ボット:Kobbe(コッビ)

Kobbe選手はデンマーク出身で2014年からプロキャリアを始めた選手です。

 

今年の夏シーズンの使用チャンピオンは全11体、最も使用回数の多いチャンピオンはカイサが11回、次いでザヤが5回、ルシアン、シヴィアが3回です。

 

彼はこのチームの最も中核を担うキャリーでADCのチャンピオンであれば優れたパフォーマンスを出せる選手です。一方、ADC以外のチャンピオンはガレンユーミを一回ピックしましたが、全く機能していませんでした。また、メイジチャンピオンも得意というわけではないのでピックされることはないでしょう。

 

サポート:Norskeren(ノースケレン)

 Norskeren選手はノルウェー出身で2015年にプロキャリアを始めた選手です。

 

今年の夏シーズンの使用チャンピオンは全10体、最も使用回数の多いチャンピオンはノーチラスで8回、次いでラカンが5回、ブラウムが4回です。

 

特にラカンやノーチラス、スレッシュをピックした際の積極的な仕掛けはチームに有利をもたらす場合が多く、Kobbe選手が非常に上手いことも相まって止められなくなることが多いです。

 

一方、ブラウムやタムケンチなどパッシブなピックだと影響力を出しずらく、Xerxe選手とHumanoid選手にエンゲージを頼ることになるので、仕掛けが薄くなる傾向があります。

 

今シーズンの戦績 

Splyceは今シーズン12勝6敗で3位に着けていました。しかしプレイオフではまさかの初戦のRogueにストレート負けしてしまいました。

 

一般的なメジャー地域だとこの時点で夏シーズンの優勝チームが1位通過と春、夏シーズンの順位によって決まるチャンピオンシップポイントの合計が高いチームが2位通過するので3位決定戦のReginal Finalsに進出します。 

しかし、LECではチャンピオンシップポイント上位4チームがRegional Finalsに進出でき、そのファイナル優勝チームが2位通過、ファイナル敗退チームが3位通過になります。そのため、Regional Finalsのファイナルまで勝ち進むことが世界戦への切符を手に入れる最後の手段でした。

 

そのファイナルの対戦相手はヨーロッパで圧倒的な力を見せつけているG2 Esportsと肩をならべるFnaticでした。

 

Fnaticは去年のWCSで決勝まで上り詰めた強豪ですが、ミッドレーナーのCapsがG2に移籍し、Nemesisに代わって春シーズンは苦戦しました。しかし、Nemesisの成長が目覚ましく、彼のポケットピックのADフェイトはパンピックでの強力な武器になりました。そんなFnaticとの闘いを見ていきましょう。

 

引用元:FNC vs. SPY - Game 3 | Day 3 | LEC Summer Regional Qualifier | Fnatic vs. Splyce (2019) 

 

Regional Finalsのファイナルの結果は以下の通りです。

Blue Red Blueスコア Redスコア BlueBan RedBan BluePick RedPick

SPY

FNC

  16-23-27

   [Lose]

 23-16-44

   [Win]

フェイト

ユーミ

ラカン

リーシン

パイク

キヤナ

アカリ

ガングプランク

スレッシュ

モルガナ

ナー

グラガス

コーキ

カイサ

ノーチラス

エイトロックス

サイラス

カシオペア

ザヤ

シエン

FNC

SPY

  18-8-32

    [Win]

  8-19-11

   [Lose]

キヤナ

ラカン

グラガス

ラウム

トランドル

フェイト

ジャックス

アカリ

シンドラ

リーシン

ガングプランク

ノクターン

カシオペア

ガレン

ユーミ

ガングプランク

グラガス

サイラス

カイサ

ラカン 

FNC

SPY

  17-9-46

    [Win]

  9-17-24

   [Lose]

キヤナ

グラガス

ラカン

サイラス

ジャーバン

ユーミ

アカリ

エイトロックス

ノクターン

アーゴット

ブラッドミア

アイバーン

フェイト

ザヤ

レオナ

ガングプランク

セジュアニ

ヤスオ

カイサ

シエン 

 

Splyceは対戦相手がFnaticということもあってストレート負けしてしまいました。

 

バンピックを見てみるとブルー側でユーミをバンしていることとレッドサイドでアカリをバンしているのがバンピックでの弱みでした。

ユーミをバンをした理由は、Fnaticにはガレンユーミという強力なポケットピックがありますが、Splyce側のNorskeren選手はユーミでのパフォーマンスが良くなかったからです。

アカリをバンした理由は、レッドサイドだとファーストピックで取り上げられるためです。Humanoid選手の得意チャンピオンのためピックしたいはずですが、苦渋の選択と考えられます。

すなわち、二つのバン枠を強制させられていることになります。バン枠をあけるにはどちらかのチャンピオンに対する回答を持っていなければなりません。そのため、二戦目にはガレンユーミに対抗する作戦を実行しているわけです。

 

一戦目は負けてはしまいましたが、ノーチラス、グラガスをピックしたことで比較的戦うことができています。

 

二戦目はラカン、グラガスをバンされ、トップはガングプランクを取り上げられたためエイトロピック、ボットはガレンユーミの対抗策として用意していたヴェインルルをピック。敗因はSplyceがユーミをバンしなかったことから最も得意とする戦い方と異なる構成を自ら選択したからだと考えられます。

 

三戦目も同様にラカン、グラガスをバンされ、Fnatic側にゆっくりとした試合運びを強要されています。また、Nemesis選手の得意チャンピオンのフェイトを開けてしまったことで、ピックされマップコントロールを完全に取られてしまいました。

 

まとめると、Splyceの得意とするグラガス、ラカンによる早い試合展開をFnatic側は嫌っており、それをバンすることで終始Fnatic側の有利なバンピックになりました。ただ、Fnaticにキヤナを全試合バンさせているという点は評価すべきです。

 

評価

比較的序中盤で戦闘を起こす傾向が高いチームです。特にNorskeren選手とXerse選手がエンゲージチャンピオンをピックした際に顕著です。

Xerxe選手は非常に安定していて、グラガスやノクターンなど仕掛けていくチャンピオンは特に注意です。

また、ADCのKobbe選手は安定して優れたパフォーマンスを見せていて、カイサ、ザヤ、アッシュなどが非常に上手いです。

Norskeren選手はエンゲージチャンピオンの時は手を付けられないほど強く、ラカンのパフォーマンスが際立っています。しかし、ユーミやタムケンチなどパッシブなチャンピオンだとパフォーマンスが落ちるので、ピックバンで制限するのも手かもしれません。

トップのVizicsacsi選手はケネン、ガングプランク、ナーなど集団戦寄りのチャンピオンをピックする傾向があり、レーンはごまかして、中規模戦や集団戦に特化しています。

ミッドのHumanoid選手はSplyceの中ではムラがあり、ガンクを受けたり、集団戦でも浮くことが多いので積極的に狙いたいところです。ただし、キヤナはFnaticに対してハイパーキャリーした後一度も空かなかったのでマストバンでしょう。

 

Xerxe選手とKobbe選手は世界レベルで戦える選手で、そこにNorskeren選手とHumanoid選手が調子を上げると化けるチームになるでしょう。また、Splyceはトップレーンにリソースを使うことはほぼないので、トップさえ耐えられればスキのないチームとなるでしょう。

 

バンリスト

マストバン:キヤナ

バン優先度A:グラガス、ノクターンアジール、ザヤ、ラカン、ノーチラス

バン優先度B:GP、ケネン、アッシュ、エリス、コーキ、アカリ、カイサ

バン優先度C:オラフ、サイラス、ルシアン

まとめ

SplyceはWCS2019のヨーロッパ代表としてプレイインステージに出場するチームです。若い選手が多くこれからに期待できるチームとして有望視されています。

 

また、Kobbe選手やXerse選手を中心に序中盤から小中規模の仕掛けを続けていくプレイで有利を築き、スノーボールするのを得意としています。

 

Splyceの猛攻に対して日本が対抗できるのか注目です。