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【WCS2019】LLA#1 Isurus Gaming【PlayIn出場チーム紹介】

こんにちは、Mameです。

 

今回はPlayIn出場チーム紹介第5弾でIsurus Gamingを紹介します。

 

Isurus Gamingは日本代表DFMとグループBで対決する相手ですが、国際戦では何度も戦っている経験豊かな選手がいるラテンアメリカリーグのチームになります。

 

 今年こそは日本がPlayIn突破なるかがこのチームとの2戦にかかっているといっても過言ではありません。

 

そんなLLA代表IsurusGamingを紹介していきます。

 

 Isurus Gaming

 

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引用元:Isurus Gaming 

 

概要

 Isurus Gamingはアルゼンチンで2011年に設立されたラテンアメリカリーグの古参組織です。LOL部門は2013年に初めてロースターが組まれました。

 

実は今のロースターとは違いますが、2016年のIWCI*1でDFMはIsurus Gamingを倒しています。

  

元々は南ラテンアメリカ地域のLASに所属していましたが、2019年に北ラテンアメリカ地域のLANと統合され、ラテンアメリカ地域のLLAリーグへ参加しました。

 

それに伴って、元LANのRainbow7のOddieとSeiyaを獲得。さらに元LASのBuggax、Warangelus,slowを獲得し、2019年シーズンの競技シーンへ挑みました。

 

所属選手

トップ:Buggax(ブガックス)

 Buggax選手はウルグアイ出身で2014年からプロキャリアを始めた選手です。

 

彼はこれまで国際線に出たことがなく、今年のMSIのプレイイングループでは対面が現在GAM esportsのZerosと現CLGのRuinが対面だったため、レーン段階で相当なCS差をつけられ痛めつけられました。

 

彼が今年の閉幕シーズン使用したチャンピオンは全18体で、非常に多くのチャンピオンを使っており、最も使用回数の多いチャンピオンでもたった2回です。そのチャンピオンはカミール、パイク、ブラッドミア、アカリ、エイトロックス、サイラス、ケネン、イレリアです。

 

彼は特にアカリを得意としていて、国際大会でもRuin相手にレーニングをイーブンに行えています。

 

ジャングル:Oddie(オディー)

 Oddie選手はペルー出身で2013年末からプロキャリアを始めたベテラン選手です。

 

彼は幼いころからMOBAをやっていて、15歳の時(LoLはシーズン2)に北米サーバーでダイアモンド1に到達しています。また、最近KRサーバーでチャレンジャーになったとのこと。

 

Worlds出場は今回が二回目で、Worldsで戦いたい選手はClid選手。 

 

彼が今年の閉幕シーズンで使用したチャンピオンは全15体で、最多使用チャンピオンはグラガスで5回、次いでスカーナが4回、へカリム、リーシン、ジャーバンが3回です。

 

また、彼はシーズン序盤でレオナやシエンなどミッドのミニオンをクリアしてから、ジャングルクリープの経験値とゴールドを全てミッドレーナに集めるファンネリングも行っています。

 

 

ミッド:Seiya(セイヤ)

Seiya選手はメキシコ人で、2012年からプロキャリアを始めたベテラン選手です。彼は元々BOTレーナとしてプロキャリアを始めましたが、今ではラテンアメリカで屈指のミッドレーナーです。

 

Seiya選手はLyon Gaming(ライオンゲーミング)に長く所属しており、2016年からラテンアメリカの多くのタイトルを取っており、Oddie選手、WhiteLotus選手とともに国際大会では顔なじみの選手でもあります。

 

そして、去年はLyon Gamingが改名したRainbow7では開幕シーズンは優勝しましたが、閉幕シーズンではセミファイナルで敗退したため、今年はOddie選手とコーチのYetiとともにIsurus Gamingに参加しました。

 

彼が今年の閉幕シーズンで使用したチャンピオンは全14体で最多使用チャンピオンがコーキで5回、次いでツイステットフェイト、タリヤ、イレリアが3回で非常に勝率が高いです。

 

また、キヤナを1度だけピックしましたが、ハードキャリーしたため、それ以後の試合ではほとんどバンされています。

 

アカリイレリア、レネクトン、サイラスといったフレックスピックもでき、非常にチャンピオンプールが広い選手です。

 

ボット:Warangelus(ワランゲラス)

Warangelus選手は2015年末からプロキャリアを始めた選手です。彼はプロを始めた際はミッドレーナーでしたが、現在ではボットレーンで活躍しています。 

 

彼は今年まで国際線を経験したことがない選手でした。そのため、MSIではパフォーマンスが出し切れていなかったことが指摘されています。

 

また、彼はDeftの熱烈なファンで、WCSの舞台で彼と対面することを夢見ています。

 

彼が今年の閉幕シーズンで使用したチャンピオンは全13体、最多使用チャンピオンがザヤで5回、次いでエズリアル、カイサ、シヴィアが3回です。

 

彼はCS精度が非常に高く、競技シーンで平均CS/minが9.62とワイルドカード地域の中では高水準です。

 

サポート:Slow(スロウ)

Slow選手はチリ出身で、2014年からプロキャリアを始めた選手です。彼はシーズン1からプレイしており、ナミやレオナ、アリスター使いとしてよく知られています。

 

彼が今年の閉幕シーズンで使用したチャンピオンは全11体で最多使用チャンピオンがノーチラスで7回、ついでラカンが6回、ブラウム、ユーミが3回です。

 

特にノーチラスやラカンはファイナルでは全試合でバンされており、彼のエンゲージチャンピオンの影響力の高さがうかがえます。

 

今シーズンの戦績

Isurus Gamingの今シーズンの戦績は17勝4敗で1位通過でした。プレイオフでは2位通過のAll Knightに3‐0でストレート勝ちしています。

 

 

引用元:Isurus vs All Knights - Final - Liga Movistar Latinoamérica

ファイナルの結果は以下の通りです。

 

Blue Red Blueスコア Redスコア BlueBan RedBan BluePick RedPick

 ISG

AK

  18-19-40

    [Win]

 19-18-52 

   [Lose]

オラフ

タムケンチ

レネクトン

モルガナ

スレッシュ

ユーミ

ノーチラス

ラカン

カイサ

ルブラン 

エイトロックス

スカーナー

アカリ

トリスターナ

ラウム

ジェイス

グラガス

キヤナ

エズリアル

アリスター

AK

ISG

  6-14-10

    [Lose]

  3-18-6

   [Win]

ノーチラス

ラカン

ユーミ

ボリベア

アリスター

タムケンチ

アカリ

ジェイス

スレッシュ

モルガナ

ランブル

オラフ

キヤナ

ザヤ

カルマ

クレッド

グラガス

レネクトン

カイサ

ラウム

ISG

AK

  21-3-38

    [Win]

  3-21-7

   [Lose]

タムケンチ

レネクトン

ジェイス

ガングプランク

ジャーバン

ユーミ

ノーチラス

ラカン

エイトロ

グラガス

アカリ

トランドル

イレリア

ケイトリン

モルガナ

フィオラ

オラフ

サイラス

エズリアル

ラウム

 

AK側のバンを見てみるとファーストバンの段階でユーミ、ノーチラス、ラカンを必ずバンしています。ユーミに関してはレッドサイドであればブルーサイドのファーストピックで取られるのでマストバンなのですが、ブルーサイドでもバンしているのがバンピックとしては負けています。

 

一般的にファーストバンでバンされるチャンピオンはアカリやイレリア、サイラス、エイトロックスといったフレックスピックできるチャンピオンかOPチャンピオンであることが多いです。

 

一方、AKはエズリアルやザヤといった比較的レーンがセーフティに行えるチャンピオンにも関わらずノーチラスやラカンをバンしていることからボットに大きな問題を抱えていることが分かります。

 

また、AK側はシーズン中に成績の悪かったサイラスをファーストピックするなどバンピックに明らかな問題があったと言えます。

 

ファイナルにおいてAK側は試合を重ねるにつれ韓国人選手とラテンアメリカ選手の連携が乱れていて、なおかつバンピックにも問題があったため、このファイナルからISGの実力を読み取るのは非常に難しいと言えるでしょう。

 

評価

Isurus GamingはOddie選手とキャリーのSeiya選手から試合を作っているか、安定したボットデュオの特にサポートのSlow選手のエンゲージし戦闘を起こすことで有利を築いていくのが勝ちパターンです。

 

一方、ラテンアメリカリーグはなぜか視界がとれていないジャングルにベイトされたり、無理なオブジェクト管理からカウンターを食らったりと判断に不安が残ります。

 

また、WCSのPlayInに出場する他のチームと比べるとトップレーナーが若干劣っている印象です。ただ、ミッドレーナーとボットレーナーは乗ると非常に強いので、Oddie選手がジャングルーミッドラインを生かして、有利を作れるかが重要になると思います。

 

対する日本側としてはSlow選手がエンゲージチャンピオンをピックした際にかなりの頻度で仕掛けてくるのでそれに対する回答を持って戦う必要があります。特にボットデュオに関してはDFMのほうが上手いですが、ミッドジャングルが先に動かれるとボットレーンが壊れてしまうのでミッドジャングルのピックが重要になると考えられます。

特にジグスや今回のナーフでプッシュ力の落ちたカルマなどのピックは避けるべきだと言えるでしょう。

 

トップレーンに関してはDFMはナーやブラッドミアを優先する傾向があるので、序盤に他のレーンが壊されても耐えて集団戦で勝つ以外のトップからドミネートしていく形を期待したいです。

 

まとめ

Isurus GamingはラテンアメリカリーグLLA代表として出場するチームです。

 

彼らのチームはジャングルミッドを中心とした少数戦、そしてその有利から戦闘を起こしていくスタイルが得意です。

 

キープレイヤーはOddie選手ですが、Seiya選手だけでなくWarangelus選手がいかにダメージを出せるかが注目ポイントとなるでしょう。

 

*1:IWCI:MSI出場チームを決めるためのワイルドカード地域の大会、現在のプレイインステージのようなもの