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【WCS2019】TCL#1 Royal Youth【PlayIn出場チーム紹介】

 

こんにちは、Mameです。

 

PlayIn出場チーム紹介シリーズ第二弾はトルコリーグ(TCL)の優勝チームRoyal Youthです。このチームは長くプロシーンを見ていた人でも知っている人は多くないのではないでしょうか。

 

本記事ではそんなRoyal Youthについて紹介します。

 

 

 

 Royal Youth

f:id:meshiuma4771:20190920061818j:plain

引用元:https://business.facebook.com/RoyalYouthGG/?ref=py_c

概要

 Royal Youthはトルコで2017年に設立されたRoyal Banditsを前身として、2018年11月に再構築されたチームです。

 

去年の夏シーズンもRoyal Banditsとして、SuperMassiveとファイナルを戦いましたが、敗れています。

 

TSMのTopレーナーのBroken Blade選手もこのチームに所属していました。

 

所属選手

トップ:Armut(アルムート)

 RYL Armut 2019 Split 1.png

 

Armut選手は2015年からプロキャリアを始めたベテラン選手です。

 

彼は今シーズン12体のチャンピオンを使用しており、ジェイスエイトロックスケネンニーコなど中規模戦、集団戦でバーストダーメジを叩き出せるチャンピオンをよく使用しています。そのため、スプリットプッシュではなくエンゲージやエンゲージに合わせていくといった動きに注意する必要があります。

 

彼への対策はレーンカウンターを出して相手を中規模戦に参加させないことですが、Closer選手のジャングルプレッシャーを潜り抜ける必要があります。そのため、ジャングル、ミッドと連携したトップ潰しが効果的であると考えられます。

 

 

ジャングル:Closer(クローサー

RY Closer 2019 Split 2.png

 

Closer選手は2017年にプロキャリアを始めた若い選手です。

 

今シーズン使用したチャンピオンは全9体で特にジャーバンセジュアニなどのエンゲージチャンピオンを非常に得意としています。また、カーサスも得意としており、ファイナルでは全試合バンされていました。

 

彼はガンク中心で試合を作ることが多く、カーサス以外のすべてのチャンピオンが序中盤のファイトに寄ったものになっています。また、ドラゴン周辺での戦いより、バロン周辺でのキャッチアップからのなだれ込みが非常に得意で、注意すべき点だと考えられます。

 

 

ミッド:Cyeol(セオル)

RY Cyeol 2019 Split 2.png

 

 Cyeol選手は韓国人選手で2015年にプロキャリアを初め、今年の夏シーズンからRoyal Youthに参加しました。

 

今シーズン使用したチャンピオンは全11体でアジールイレリア、サイラスを得意としています。また、ニーコ、ランブル、エイトロックスをトップとのフレックスピック、カシオペアをボットとのフレックスピックとして持っています。

  

 

ボット:Pilot(パイロット)

RYL Pilot 2019 Split 1.png

 

Pilot選手は韓国人選手で元LCK1部チームのMVPに所属していました。MVPは現在LCK1部のSandbox Gamingの前身であるTeam BattleComicsに敗北してしまい2部に降格しています。

 

今シーズン使用したチャンピオンは全9体でシヴィアザヤケイトリンなどを得意としています。また、エズリアルを好んでピックする傾向があります。カイサは勝率は高いですが、使用率は低く、好んでピックしたいとは考えていないようです。さらに、ポケットピックとしてカシオペアカリスタがあり、この2チャンピオンはかなり得意としているので注意が必要です。

 

 

サポート:Tolerant(トレラント)

RY Tolerant 2019 Split 2.png

 

Tolerant選手は2017年にプロキャリアを始めた若い選手で、今年の夏シーズンからRoyal Youthに参加しています。

 

今シーズン使用したチャンピオンは全10体で今シーズンはノーチラスラカンといったエンゲージチャンピオンの使用率と勝率が高いです。また、ジャンナモルガナ等メイジ系サポートも使用できるようです。しかし、スレッシュは今年4度使ってはいますが勝率も悪いため使用できないのではないかと考えられます。

 

 

画像引用元:Armut,Closer,Cyeol,Pilot,Tolerant

今シーズンの戦績

Royal Youthは夏シーズンは16-2と2位のSuperMassive eSportsの11-7に比べても圧倒的な1位でした。

 

レイオフではセミファイナルでAURORAと対戦し、3‐0で勝利しています。また、ファイナルではSuperMassive Esportsに3‐2で勝利しています。

 

引用元:Royal Youth ( RYL ) vs Bahçeşehir SuperMassive ( SUP ) 4. Maç | 2019 Türkiye Büyük Finali

 

ファイナルの戦績は以下の通りです。

Blue Red Blueスコア Redスコア BlueBan RedBan BluePick RedPick

SUP

RYL

 21-10-59

   [WIN]

 10-21-26

   [Lose]

 ユーミ

カーサス

サイラス

ルブラン

イレリア

キヤナ

アカリ

エイトロ

ヤスオ

シンドラ 

ガングプランク

グラガス

タリヤ

カイサ

ラカン

ナー

ジャーバン

コーキ

ザヤ

ノーチラス 

SUP

RYL

 6-12-14

    [Win]

 12-6-25

   [Lose]

 ユーミ

カーサス

サイラス

ルブラン

イレリア

キヤナ

アカリ

エイトロ

ガンプラ

ヤスオ 

ナー

グラガス

シンドラ

カイサ

ラカン

ランブル

ジャーバン

アジール

ザヤ

ノーチラス 

SUP

RYL

   9-7-27

    [Win]

  7-9-17

   [Lose]

カーサス

サイラス

レネクトン

ルブラン

アジール

キヤナ

エイトロ

アカリ

ノーチラス

ガンプラ

カルマ

グラガス

ヤスオ

エズリアル

アリスター

モルデカイザー

ジャーバン

ヴラッドミア

ルシアン

ノーチラス 

RYL

SUP

 26-18-68

    [Win]

 18-26-39

   [Lose]

キヤナ

グラガス

アカリ

タムケンチ

エズリアル

カーサス

ザヤ

ユーミ

パイク

ノーチラス 

エイトロックス

セジュアニ

イレリア

カシオペア

アリスター

カルマ

オラフ

サイラス

カイサ

ラウム 

SUP

RYL

  8-13-15

    [Lose]

  13-8-28

   [Win]

サイラス

カーサス

レネクトン

イレリア

ランブル

キヤナ

エイトロ

グラガス

ガンプラ

コーキ 

ナー

ジャーバン

アカリ

エズリアル

ラカン

ジェイス

セジュアニ

アジール

ザヤ

ノーチラス 

 

 Ban枠を見てみると、SUP側はサイラス、カーサスを優先的にBanしているようです。

サイラスはジャングル、ミッドのフレックスピックでCloser選手はTCLでビッグプレーをしたためBanしているようです。また、カーサスBanはシーズン中のRYL vs SUPでRYL側が逆転勝利したときのカーサスのUltとゾーニングの影響力を見てBanしたと考えられます。

 

また、セカンドピックフェーズでCyeol選手のルブラン、イレリアもBanされています。

イレリアに関してはシーズンを通して好成績かつ集団戦でのUltが味方のCCと非常にマッチしてしまうためBan。ルブランは今シーズン一度しか使っていませんのでSUP側に苦手意識があったと考えられます。

 

シーズンを通して、RYL側に割かれたBanの多くはTorelant選手のノーチラス、Armut選手のニーコ、エイトロックスでした。

 

Royal Youthが負けた2戦に関しては、1戦はTopでArmut選手がUntara選手のケネンにソロキルされすぎて集団戦で止められなくなっていました。もう1戦は、Closer選手がオラフ、Cyeol選手がゼドをピックしたことでRoyal Youthの強みである集団戦構成ではなくなったことで敵の集団戦構成にしてやられた形になっていました。

 

まとめ

Royal Youthは若いチームながらチーム仲がよく、チームとしての動きが非常に得意です。それはトルコ選手のCloser選手とTolerant選手によってもたらされ、彼らのエンゲージに韓国人選手のCyeol選手とPilot選手が応える形になっています。

 

彼らの長所は集団戦です。ピックアップからのなだれ込むような攻勢には敵も慌てふためくことでしょう。そして、バロン付近ではバロンを囮にして集団戦を強制的に作ることが多いです。

 

また、彼らは不利を背負ってもそれを耐えて集団戦でひっくり返し続けるだけのポテンシャルを今シーズンもファイナルでも発揮しています。

 

しかし、弱点として考えられるのが、彼らは集団戦構成以外はあまり得意ではないということです。また、Topレーンのドミネートにも弱く、ジェイスさえとられなければ取り返されることはないでしょう。

 

Royal Youthは間違いなくプレイインPool2の実力はあり、PlayInでの活躍には期待できるチームだと言えるでしょう。