【WCS2019】なぜパンテオンはグループステージで100%バンされたのか
こんにちは、Mameです。
WCS2019もいよいよ大詰めですが、グループステージにおいて必ずバンされているチャンピオンがいました。そのチャンピオンはパンテオンです。プレイインステージの43試合、グループステージの50試合を通して、プレイインステージの一戦以外は必ずバンされています。
今回はなぜパンテオンが常にバンされるのか考察していきます。
パンテオンがバンされる理由にはまず以下の三つがあります。
- フレキシブル性
- ガンクセットアップ性能
- グローバルスキル
まず、ドラフト(バンピック)において重要なのがフレキシブル性です。パンテオンはトップ、ジャングル、ミッドのフレキシブルピックになっています。Griffinのようにボットでタリヤパンテオンを使うような場合はサポートにも行けます。そのため、ドラフト時にレーン戦でのカウンターを当てても他のレーンに逃げることができます。
これにより、ファーストピック権のないレッドサイドでは必ず1stバンフェーズでパンテオンをバンしなければなりません。
次にガンクセットアップ性能です。パンテオンは序盤は、Qのハラス能力とEのシールドによって安定したレーン戦を行うことが可能です。さらに、Wの対象指定スタンがガンクのセットアップに非常に強力で、レネクトンのWよりも簡単に決めることができるためトップは常にガンクプレッシャーを受けることになります。また、Eのシールドにはシールドを向けている方向からの攻撃を無効にする効果があり、タワーダメージを無効にできるため、タワーダイブも容易です。
最後はレベル6以降はグローバルスキルのUltの偉大なる星路です。
このスキルによって強制的に戦闘を起こすことができます。特に10分あたりで巻き起こるヘラルド付近のファイトで広い範囲を巻き込んだUltでフィールドをコントロールすることができます。
そして、パンテオンはフィオラのようなスプリットプッシュが得意なチャンピオンが相手であっても、グローバルスキルによって、小規模戦を作り出すという回答をもっています。そのため、レベル6以降にパンテオンを抑え込むのは非常に難しいです。
25分以降のレートスケールは低いですが、中盤までが非常に強力で、現在のような序中盤に有利を広げていくメタに非常にマッチしています。そのため、終盤までに大きな有利を作り30分以内に試合を終わらせることができます。
今回のWCS2019で一度だけピックされた試合がこちらです。
この試合ではパンテオンはミッドで運用されています。ナーフされたアカリに対してソロキルをしていますが、それ以上に17:20のセットアップされていないタワーダイブでキルを取れてしまうのがこのチャンピオンが狂っている所以でしょう。
この時点でミニオンはタワー下に押し付けられていないうえに、カミールは未だLv5。そんな中、強化WのスタンとQでダメージを与え、強化Eでタワーダメージを無効にしてロームを成功させています。
G4選手のパンテオンはあまり上手いとは言えませんが、チームとしての運用が重要なチャンピオンでLloyd選手のタリヤが積極的にパンテオンと行動していればもっと上手く試合を運べたと考えられます。
また、MEGAレベルのチーム力でこれだけのことができるとなると、トップ8に入ってくるようなチームはさらに上のレベルの運用をしてくるため、ノックアップステージでもパンテオンを見ることはなさそうです。
PS:Splyceはパンテオンを練習していない。